近年、話題に上がることの多い人工知能について、思うがままにつらつらと書いていこうと思う。(やや短めの予定)
現在、人工知能の発展は著しく、すでに多くの分野でその活躍が報じられている。
医療の分野では、IBMのWATSONが高精度な医療診断システムを実現しているし、
産業分野では、トヨタ自動車が工場間をネットワークで繋ぎ、データを収集、ビッグデータ分析を行い生産性向上を目指している。
また、野村総合研究所は人工知能を利用し、従業員の就業時の活動内容を収集、分析し、効率化の提案を行っている。
例を挙げれば枚挙にいとまがない。
まさに今の時代、人工知能を制すものが世界を制す時代と言ってもいいだろう。
GoogleやAmazon、Facebookが人工知能を利用して如何に効率よく経営を行っているのかを知れば頷けるだろう。
Facebookの一人あたりの時価総額はアメリカ自動車メーカーGeneral Motorsの約90倍である。(2016年時点)
このような人工知能の躍進を見ると、人工知能は万能だと思われるかもしれないが、私は、人工知能単体ではそれほど価値は持たないと考えている。
それは、人工知能はあくまで対象の管理を最適化するのに適しており、管理すべき対象がないとなにも生み出せないからだ。
現在、人工知能はコンピュータや機械、人間を管理し前時代では類を見ないほどの速さで効率化や最適化を行っている。
しかしながら、その対象とするものの多くは既存のものである。
人工知能隆盛期の今は、それでうまく行っているが、今後も同じように続くとは限らない。
むしろ、みんな人工知能にばかり注目し、気がついたら管理対象つまりハード面の技術が疎かになってしまったりしないだろうか。
人工知能が人類の知能を上回るシンギュラリティは、まだ遠い。
人工知能とその応用先のバランスの良い発展が重要だと感じる。