統計学で見る理想の結婚相手の選び方! 最適停止問題

人生の中で多くの人と出会う

良好な人間関係は人生を豊かにしてくれるが、結婚はその中でも特に重要だ

理想の相手はいつ現れるのか

今の相手がいいのか、それとも次の相手に期待するのか

統計学はこの疑問を理論的に導いてくれる


“理想の結婚相手の決め方は?”という悩みはいつの時代でも存在するものだと思います
このような問題は統計学や確率論においても議論されており、一般的に最適停止問題と言われます
その中でも、秘書問題という研究は理想の結婚相手の決め方の問題と非常に似ているので紹介をしたいと思います

問題の前提条件

  1. 秘書を1人雇いたいとする。
  2. n人が応募してきている。nという人数は既知である。
  3. 応募者には順位が付けられ、複数の応募者が同じ順位になることはない(1位からn位まで重複無く順位付けできる)。
  4. 無作為な順序で1人ずつ面接を行う。次に誰を面接するかは常に同じ確率である。
  5. 毎回の面接後、その応募者を採用するか否かを即座に決定する。
  6. その応募者を採用するか否かは、それまで面接した応募者の相対的順位にのみ基づいて決定する。
  7. 不採用にした応募者を後から採用することはできない。
  8. このような状況で、最良の応募者を選択することが問題の目的である。

まとめ:秘書として雇う人を、n人の応募者から、一人選ぶ
    一人ひとり、面接を行い、応募者の適正を調べ、その場で採用か、不採用か
    を決定しなければならない
    不採用にした応募者を後から採用することはできない

最適解の導出

この問題において、以下の方法を用いて応募者を選定すれば、約37%の確率で、
最適な応募者を選ぶことができる

  1. まず、n/2.7 人の人と面接して、最も良い応募者を記録する
    (※正確には、n/e 人 :eはネイピア数)
  2. その後、記録した応募者より、より良い応募者が現れたら採用する

これを結婚相手の選び方に応用すると、例えば、35歳までに結婚したいと考えていて
それまでに、10人の人と付き合う見込みがある場合、
①まず、4人の人と付き合い、最も良いと思った人を記憶して基準をつくる
②5人目以降の人で基準を上回る人が現れたら、結婚を考える
という戦略を取ることができます

実際の日本の結婚事情

晩婚化が進んでいる日本ですが、現在の平均的な結婚年齢は30歳のようです
そして、結婚するまでに付き合った人の人数の平均は約5人とのことでした
仮に、35歳まで結婚しなかったと考えると、約7人と交際する見込みがあるといえます
秘書問題に照らし合わせると、3人目までの交際相手で基準を設けるため、5人というのは最適停止問題上、妥当といえるのではないのでしょうか

個人的見解

個人的かもしれないですが、この戦略を使う上での難点を挙げると
①最初の数人はいずれ別れることを前提に付き合わなければならない
②ある程度の母数がないとうまく機能しない
があると思います
なので、この戦略は結婚相手を決めるのに使うのではなく、その前の付き合う相手を決めるのに使う方がいいと思います
この場合、デートの相手を秘書問題の応募者に見立てます
デートならば、より多くの回数をこなすことができるので、より正確な結果を期待できます
また、別れることもないため、最初の数人への罪悪感も少ないのではないでしょうか

どちらにせよ、相手に失礼のないよう心がけなければなりません

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